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2005/12/25

EVEの贈り物。-震度4-

降りしきる雪に純白メイクされていく街を眺めるのは、楽しかった。一度ならず二度までも、見慣れた風景が綿帽子をかぶって行く様子を、夜通し楽しみに窓から眺めた。まるで、クリスマスを迎えるために、厳かに黙祷を捧げて待つようだった。週末、翌週の三連休と、最後の忘年会客を当て込んでいたお店やタクシーの運ちゃんにとっては、手痛いアクシデントになったかも知れないけど。

パーティーを楽しんだ翌日の朝。
蝙蝠は朝から「早めの大掃除」を目論んで張り切っていたところ、いきなり大きめの“揺れ”が。8階最上階だから一際大きく感じたのかも知れないけれど、思わずお気に入りのグラス棚を押さえ、咄嗟にスニーカーを履いちゃった。
未曾有のホワイトクリスマスへの期待も、スッキリ晴れ渡って叶わぬ夢に。神様って天の邪鬼ですね。宗教違いのクリスマスに浮かれる私たちに、「ノンキに浮かれてばかりいると、痛い目に遭うよ」という忠告かしら。だとしたら、かなりのイケズ。早速避難グッズのワゴンをレジ横に設置したスーパーの商魂に、妙なたくましさを感じました。
写真は、去年訪れたスイス・ローザンヌのホテル。スーパーに並んだばかりの、モミの木のわっぱに入ったヴァシュラン・モンドールを子どもたちへのおみやげに。今年はフランスのモンドールをひとつ、手に入れました。
海の向こうの友人達にも、メリー・クリスマス!
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2005/12/23

名古屋ルネッサンス。-栄編-

寒さが深まると、クリスマス・イルミネーションの煌めきも、いちだんと鮮やかに目に飛び込んでくる。
コストパフォーマンスの面でも身近になったせいか、今年は青色LEDをあしらった電飾が主流のようですね。華やかさ、楽しさと言うよりは、大人っぽくクールな印象。

友人デザイナーのバースデーが近づいていたので、58年ぶりの豪雪が街を覆い尽くした翌日、12月10日(土)にオープンしたばかりの「ザ・コンランショップ 名古屋店」へ。
英国テレンス・コンラン卿のプロデュースする日本国内初の路面店だけあって、迫力の美景フロント・フェイス。矢場町にまた新たなインテリア・スポットが誕生した。

名古屋栄エリアは、空前のインテリアブーム到来の兆し。
「カッシーナ」「アクタス」「ドレクセルヘリテイジハウス」「FOB COOP」に続き、今秋には「BALS TOKYO」、そして「ザ・コンランショップ」も登場。来年以降も「松坂屋北館」「インザルーム」「大塚家具」等々、リニューアル&新規オープンラッシュ予定。
蝙蝠もその一部プランニングに携わっていたりするだけに、ロハス なライフスタイルシーンも含めて、インテリア・ムーブメントを興味深く視感中。 でもこの「ロハス」って、どこか観念的で広範なせいか、スローライフとくらべると、メッセージとして今ひとつピリッと的が絞りにくいお題。果たして、みんなちゃんと本来の意味を理解した上でロハれていくんでしょか?

杞憂はさておき、“名古屋コンラン”は、クリスマス一色。その高感度なディスプレイは、今後もマメにチェックしていく価値が十分にありそうです。
カフェ・スペースもゆったり贅沢、フードにもこだわり度の高い店だけに、今後はじゃんじゃん利用しちゃいそう。

蝙蝠がプティNY生活を送っていた1999年。
アップタウン・イーストの入口。ルームシェアしていたアパートメントのすぐ前は、ManhattanとQueensを結ぶ、“Queens Boro Bridge”。当時まだ橋下は工事中で、ルームメート達がよく深夜に忍び込んでは、楽器やダンス、サッカー、ローラーブレードの練習をしていた。
蝙蝠が帰国後、なんと、その場所に、アメリカ進出第1弾としてコンランショップとレストラン「Guastavino's」 がオープンしたのです!自分が毎日眺めていた風景が、こんな人気スポットになっちゃうなんて。フシギなような、嬉しいような、それでいて・・・どこか寂しくもあるのです。
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2005/12/14

「閑話休題」用例集。

「閑話休題」というタイトルのコラムってとっても多い。ちょっと一服、とか、ところでさあ、のような“別腹バナシ”を展開する時に使われるようだけど、本来の意味はちょいとニュアンスが違っている。
1.本筋から外れて語られていた話や無駄話を止めにすること。
2.話を本筋に戻すときに用いて、それはさておき。

・・・それはさておき、には違いないんだけど、横道に逸れるんじゃなくて、本道に戻すって意味で使われるのですね。

まあカタいこと言いなさんな、と肩でも揉みほぐされたいところですが、いろんな意味が世に蔓延し出すと、いくら「コトバは時代とともに」とはいえ、ニホンゴを共有しあうことが困難になるのではないかしら。
スカッとキメたいキャッチコピーやタイトルにも、新訳をいちいちカッコつきで添付しなきゃならなくなったら、こりゃツライ。ひいてはデザイナー泣かせにもなりかねない。第一、鬱陶しくって読む気が起こるわきゃあない。

読む気が起こらないと言えば、中途半端な情報過多で、冗長すぎるブログ。そうです、蝙蝠ブログになってからというもの、ちょいと気負いが過ぎたり、元々の目的を忘れてしまいそうになることしきり。
そこでイッパツ、「閑話休題」。
初心にかえり「蝙蝠の眼」というヤツを瞬かせてみる。
眼に映ったものをただ闇雲に拾っても仕方ない。
蝙蝠の特徴は、鼻や口から超音波を出し、それが何かに当たってはね返る(エコー:反響)を聞き取ることによって、暗い夜でも獲物を見つけ、キャッチすることができるんですね。これを“エコロケーション”と言うそうです。

この“エコロケ”を、さらにスルドく発達させる目的で、写真日記とは別にココを開設したのでした。

蝙蝠のバアイ、口からは時々毒が、鼻からは意気込みが漏れたりして、反響と言っても悲喜こもごも。自滅やカラ回りの原因になったりするのがオチですが。

おっと。ふたたび、閑話休題。

最近ココロに、五感に響いたモノってなんだろう?

コレが蝙蝠ブログのスタート地点であり、飛行テーマなのです。年の瀬に我が身を振り返って、横道も本道も自由自在に飛びまわってまいりましょう!

・・・あっ、きりたんぽ!
ここらで閑話休題も、ひと休み。

nabe

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街角ルネッサンス -シャトー・ムートン編-

名古屋駅上空からの眺めは、ここ数年でめざましい変貌を遂げている。「JRセントラルタワーズ」通称ツインタワーを筆頭に、JR名古屋駅周辺は、人混みのみならず、大規模なビル開発計画までラッシュ状態。 後に続けと、おむかえの旧豊田ビル・毎日ビルも大規模リニューアル、「ミッドランドスクエア」として2006年9月に完成予定。さらにタワーズ北側エリアには、最先端のオフィスビル機能を擁した「名古屋ルーセントタワー(牛島再開発ビル)」も2007年夏に完成するというから、名古屋駅前のインテリジェンス度もエンタテ度も、一気に上昇すること間違いなし。デザイン博にも万博にもおいてけぼりをくらってきた名古屋の表玄関が、ようやく華々しい注目を集めるルネッサンス時代に突入か!

なーんて街景をJRセントラルタワーズから見下ろしつつ、蝙蝠はさらに上空へと飛翔。名古屋マリオットアソシアホテル52Fスカイラウンジ「ジーニス」 へ。

この夜はクライアントのお誘いで、デザイナー仲間とともに、大好評のイベント「ワインメーカーズディナー」に参加。初回のドンペリ編、第2回のロワール編とお仕事で関わりながらも予約が取れず逃していただけに、蝙蝠の期待は膨らむ。

今回はフランス・ボルドーが世界に誇る5大シャトーのひとつ、シャトー・ムートン・ロスシルド を所有するバロン・フィリップ・ドゥ・ロスシルド社よりゲストを招き、フランス料理との斬新なマリアージュを楽しむスペシャルイベント。
ティエリー・エストラーダ・ド・トゥルニエル氏のトークとともに、赤白5種類のワインを次々とテイスティング。
お料理の内容とセレクテッドワインは、次の通り。

ヨーロッパ産鱈とノルウェー産サーモンのテリーヌ
フレッシュ野菜のヴィネグレッド
(シャルドネ・バロンフィリップ '03)

鱸のポワレ 大葉紫蘇のソースと旬の緑野菜添え
(ムートン・カデ・レゼルヴ・ブラン '02)

特選牛フィレ肉のステーキ 茸のデュクセル
ムートン カデ レゼルヴソース
(ムートン・カデ・レゼルヴ・ルージュ '02)
(シャトー・ダルマイヤック '02)

パプリカ風味の温かい山羊のチーズ 胡桃のサラダ
(シャトー・ムートン・ロスシルド '02)

マスカルポーネとバナナムースのシンフォニー

ムートン・カデは、シャトー・ムートン・ロスシルドのセカンドライン。ブランドワインをグローバルにリーズナブルに楽しめるとあって、蝙蝠も日頃から親しんでいるバランス良し!のカジュアルワイン。どんなお料理とも好相性なところが、育ちの良さを感じさせてくれる?

ダルマイヤックはムートンと同じ造り手による直系ファミリー、特に'02年はこの年の“当たりワイン”として人気も高く、それだけに、お買い得感のきわめて高い逸品と言えます。ラベルに描かれている絵は、ムートン美術館に所蔵されている、18世紀の【小さなバッカス】の複製。ギフトにもぴったり。

最後に、トロトロにあたためられた山羊のチーズとの絶妙なるマリアージュを堪能させてくれたのは、
シャトー・ムートン・ロスシルド '02
毎年、異なるアーティストの起用で注目されるラベルは、ロシアの画家イリヤ・カバコフによるもの。今回のラベルのモチーフは、ワインのボトルの口。「飲み手がワインの世界に入るための入り口を象徴」しているとか。 ズラリと飲み空かされた写真のボトルが、ソレです。
この年のムートン・ロスシルドは2万ケースしかなく、ワイン・オブ・ザ・ヴィンテージの最有力候補に。

眼下にちりばめられた名古屋の新夜景に目が眩み、高級ワインワールドの瓶口を開封してしまった蝙蝠。あと何年かして思い出した頃、誰かご馳走してクダサイね。おそらく、高層ビル並みの「高値の花」になっているでしょうけど。 wine

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2005/12/04

淡麗礼讃。-LEXUS-

銀白の景色に立つその時から、冬が濃度を加速する。
体感する温度も、今朝目覚めた時から既に違っていた。
週末の夕刻より、「特急しなの」に乗り込み、松本へ。
2時間の飛行は、蝙蝠にとって絶好のプライベートタイム!
さて、プティ贅沢な気分を味わうための旅の滑り出し。
FAUCHONのサンドウィッチボックスと、メルロー赤のミニボトル、60年代ジャズの古本を抱えて乗り込む。
お隣の席は初老の紳士。
「ワタクシ、ワインを飲みますが、匂いなどよろしいか?」と一通りおことわりして、キャップを捻る。「良い香り」と呟いてくださったので、ひと安心。時折お話ししつつも、ゆったりとくつろいでいるうちに、ボトル半分を残して松本に到着。

今回の週末旅の目的は、LEXUSでの初冬ドライブ。早寝して目覚めるはずが、クルマの手配主のために持参したタイユバン御用達シャンパーニュのファットな飲み口のせいで、思わぬ夜更かしをしてしまい、やや宿酔い気味。でもそんな紅眼蝙蝠をエスコートしてくれるのは、冬空に凛と際立つ白銀メタリックのLEXUS-IS。 トヨタの新ブランディング発想が生みだした、日本が世界に誇れる初のプレミアム・カー。高級スポーツセダンとしてのエレガントな“おもてなし”とアグレッシヴな走りが、快適にスリリングに日本海へといざなってくれるはず。

ドアを開けた瞬間から、ステップにはブルーLED照明の輝く「LEXUS」のプレートがお出迎え。ドア内側のスタイリッシュな流線型、深いローズウッドのパネル、体をしなやかにホールドしてくれる黒ヌバックのスポーツシート。どれもが「やりすぎてない」奥ゆかしい優雅さにあふれている。あら、もう、音楽などまずは要らないわ。私の体のために精細に形を変えてくれるシート。スムースにひらくカップホルダー。どれも「身のこなし」がすこぶるジェントリー。こんな男性にエスコートされてみたかった。そんな感動がエセ淑女のココロを火照らせる(笑)

松本市内を147号線で北上していくと、少しずつ雪がちらつきはじめ、遠くの山並みが静かに新雪を纏い始める。チェーン装備をしていないので、無理せず行けるところまで。ゆったりとエンジンを暖めつつ、走らせる。
エグゾーストノートは驚くほど静か。ぐっとアクセルを踏み込んでも、寡黙なままスムースに回転がついていく感じがなんとも不思議、初体験のフィーリング。ブォンとマフラーを唸らせてイキがりたい走り屋には物足りないかも知れないが、コレこそまさに大人の不良走りの粋といえましょう。
車内が静かなだけに、標準で13スピーカーもあるオーディオを楽しむには絶好の環境。よりによってフリージャズオーケストラの新譜を持ち込んでしまうあたりが、蝙蝠、やはりエグゼクティブとはセンスもほど遠い。。。

途中雪道に阻まれ、日本海抜けはやむなく断念。常念岳より安曇野の方へまわり込み、山道のワインディングを抜けて落差40メートル級の大水沢の滝-延命水へと向かう。

何匹かのニホンザル、カメラを携えた2-3人の男性と往き会うのみで、観光客もなく、“厳寒の冬玄関”に立つ気分(笑)延命水はシダのようにつららに滴り、新雪の山肌が氷の簪(かんざし)で飾られてゆく。

淡麗を極めた、完全なるモノクロームの世界。
ささめに降りしきる新雪が、木々それぞれの形をエンボスに縁取り、 水墨画の世界を深々と描き出していく。
レクサスは幽玄とも言える冬景色にごく自然に溶け込み、
なお高貴な印象を湛えて、新たな発見をさせてくれた。
花鳥風月、雪月花に麗しく調和するスタンダードの美学。
ああ、日本が真に誇れるプレミアムカーとしてのDNAは、
こうした佇まいにも生かされてますか。和魂プレミアム。

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yuki
enmei

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