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2006/01/31

摩天楼の夢。-タップダンサー-

日曜日。蝙蝠は、デザイン学校時代の同級生仲間でタップダンサー/振付師の主宰する「STUDIO R3」の公演を観に、芸術文化センター小ホールへ。数年ぶりに逢う同級生も遠方から駆けつけ、あまりの“かわらなさ”にみんなで呆れ果てた(笑)
蝙蝠の友人は、「先生」と呼ばれるだけあって、キレもイイし指先から爪先まで、どんな動きもきっちりと美しい。演出にも彼のセンスと遊び心と高いスキルがバランス良く活かされていて、みっちり2時間のステージも飽きさせない。中でも、蝋燭の灯りのみ、ほぼ漆黒の闇に姿を眩ませてタップを踏むソロは、とても手足が2本ずつとは思えない、蛸足プレイ(笑)のような神技でリズムを刻み、蝙蝠は息を呑んでその音に聴き入ってしまった。ショーは2日間3公演とも満員御礼。ちゃんと“先生”してるのねえ、なんだか、笑えちゃうわねえ。

初めてのNY一人旅で、二晩ほど彼の居候先のロフトに、さらなる居候として転がり込ませてもらったことがある。ブロードウェイ・ミュージカルになんぞまったく関心の無かった蝙蝠に、一世を風靡した「STOMP」や「ブルーマン」「レント」といったショーの素晴らしさを教えてくれた。熱のこもった彼の話の中でも、いちばん印象に残っているのが、当時のNYで大ブームを巻き起こしていた「Bringin' da Noise Bringin' da Funk」。彼が敬愛してやまないカリスマ・タップダンサー セイビアン・グローバー は、この作品でトニー賞の振付け賞を受賞している。
とにかく当時のNYでは人気大沸騰のさなかで、何度か「Tickets」に足を運んでも券が手に入らず、結局観れずじまいだったのが何とも無念。ふてくされて道端でベーグルを頰ばっていたら、そのすぐ横を中折れ棒とベージュのトレンチを粋に着こなした黒人俳優のモーガン・フリーマンが、ブラックレザーのミニドレスを纏った黒人美女を連れて通り過ぎ、顔パスでシアターに入っていった。感激よりも、なんだか自分がものすごくショボい存在に思えて落ち込んだ憶えがある。
その後、2002年に日本公演が有ったことも知らず見過ごしてしまった。・・・でも。スポットライトのまん中で踊る彼の姿を見ながら、「コイツが私にとってのセイビアン・グローバーになってくれりゃあいーんだわ♪」と開き直った。もっと大きな光の中で、踊る喜びにあふれてタップシューズを踏みならす、彼の最高の笑顔が見たいなあ。できればそれが、2人で朝靄の中歌いながら歩いた、マンハッタンの街角のシアターであってくれたら。そんな夢を見ながら、ジャズバーで夜は深々と更けていったのでした。

写真は、チーズ工房「フェルミエ」で販売されている、ザ ファイン チーズ クラッカー:チャイブ630円。他のクラッカーが小鳥の餌に思えてしまうほど、もう手放せなくなる美味しさ。パッケージのハーブとチーズのイラストも、「グッジョブ!」

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