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2006/02/19

おいしい寄り道。-寿司展-

蝙蝠の日常は、スケジュール帳という秘書が管理してくれている。寡黙な秘書なので、無駄口を叩く心配はないけれど、「そろそろ時間ですよ」と耳打ちしてくれることもないので、不安になったらこちらからマメに歩み寄らないと、うっかりミスで身を縮めることになってしまう。
テトリスみたいに予定を小刻みに組み直すようになって、「物忘れ」「勘違い」の多い蝙蝠も幾分かはマシになった。嬉しいのは、ゆとりを持って組んだ予定が思いの外スムースに流れたり、相手の予定が変わった時などに、ぽっかりと“ボーナス時間”が生まれるようになったこと。近くの現場で働いている友人とお茶をしたり、お店や新刊・新譜・新作チェックなど、思いつくまま行き着くままストロール。思いがけない宝ものを拾っちゃうこともあって、まさしく“ボーナス!”なひとときなのです。

バレンタインデーの夕刻。ごった返すチョコレート戦場をすり抜けて、三越名物「全国有名寿司展」へ。江戸前握りも北海旬づくしも魅力的だったけれど、今回は押し寿司をメインに眺めくらべ・食べくらべ。京阪の箱寿司やばらずしは、見た目も仕様も上方ならではの彩り。春色の小紋などをさらりと着こなし、風呂敷に包んでおよばれ先に。なあんて風情にぴったりじゃないですか。蝙蝠の柄ではないけど。

鯖寿司は、人気だけあって名店名品が百花繚乱。無粋な焼鯖寿司は流して、贅沢に仕込まれた艶の鮮やかな鯖に見入る。長崎からは五島の鯖、京都からは富山の鯖など、産地も手法もそれぞれに、店頭に並ぶ。中でも品格風格際立っているのは、やはり京都・祇園の名門店「いづう」の鯖姿寿司。谷崎潤一郎も祖父の代から愛したという「肉厚で青光りした」絶品鯖は、名太夫(こったいさん)のごとき豊満さ。京の廓・島原に足繁く通った壬生浪士や、西鶴の好色一代男も、メロメロになってしまいそうな色艶と味わいです。贅沢は承知で、一本購入。

古本屋で見つけた掛け軸に関する指南書を眺めながら、シャブリと一緒に、ごちそうさま。

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