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2006/12/02

大竹伸朗 全景 1955-2006

Ootake

先月、行ってきました、東京都近代美術館
高校時代からデッサンよりも、お絵描きよりも、版下のトンボ引くよりも“切り貼り”大好き!なジャンク蝙蝠が、サブカル(さぶいカルチャー!?)黎明期より、別格でシンクロナイズドし続けてきた大竹伸朗の初の大回顧展が、2006年10月14日(土)→12月24日(日)開催中。
これ、見とかなくちゃ絶対泣くよなと思ったもん。
しかし、紅葉する公園散策が心地よかったとはいえ、木場駅から徒歩でハンパじゃなく遠かったです、Mot。

入場時に手渡された、フロア解説ポスター。こりゃ親切で嬉しかった。だって、4フロアにも渡るビッグスケールなんですもん。いきなり、エントランスからあの有名なスクラップブック大特集!ある意味怨念すら感じさせる、その膨大な質量とエロス、カオスに、観ているこちらがスクラップされちゃった。
子ども時代のお絵かきから、作文、中学・高校時代のデッサンや油彩も公開。
小学校低学年の頃の「将来なりたいもの」という普遍的なお題の作文の中で、“古いものを見直し、大切に守り継いでいくこと”の大切さに視点が向けられていたところに、タダものではない片鱗が。色づかいもねえ、この頃から抜群の感覚をお持ちだったのね。POPを超越してたです。

あらためてこの人を大好きになったのは、デッサンも含めた「絵画力」。いろんな時代の中で、筆量といい、これだけのたしかな画力と鋭敏なマチエール感覚を持つアーティストを、80年代に有頂天に脚光を浴びたニューペインティングだとか、ジャンクアートだとか、ポップアートだとかのカテゴリーに収めちゃ、てんでハナシになりませんですね、確かに。アートディレクターとしても、最高にアクティブ。
『網膜シリーズ』を間近で観られた感動は、'97年にNYのMOMAで体験したクーニング回顧展以来の充実℃だったかな。うん。
そういえば、吹き抜けホールに展示されていた『ダブ平&ニューシャネル』のステージ横モニターでは、内橋和久とのライブ映像が流されてましたね。前日新宿PIT INNでアルタード・ステイツのライブを観てきたばかりだったので、そのタイムリー感がまた、なにげに嬉しかったりして(笑)。

とにかくまあ、音楽的な活動も含め、蝙蝠が熱中した“切り貼り基地づくり”を、ここまで高次元に壮大に昇華させちゃった男の仕事を、眼に触れぬまま年を越すわけにはいかなかった。と、夜の帳に浮かび上がる『宇和島駅』の赤いネオンに見送られつつ、美術館をあとにしました。

今年5月にも、直島旅で彼のシップヤードワークスと戯れてきましたが、大竹作品との出会いは、実は中古レコード店巡りを日課にしていた高校時代。“19/JUKE”というノイズバンドのレコードジャケットでした。
それとは別に、日本のバンドとはつゆ知らず、ドイツかどっか、ヨーロッパのアバンギャルドなインダストリアルバンドだと思って完全ジャケ買いしたアルバムに、B全ポスターが付いてきた。そのモノクロコラージュが、バキバキッ!と蝙蝠の避雷針に落雷し、以来、15年以上も自室の壁を占拠し続けることに。蝙蝠のノイズへの目覚めも、実はそのアルバムだったのね。こんな世界があるんだあ、と夜な夜なヘッドフォンで聴き狂っていた女子高生時代。それもまあどうなのよ、ってかんじだけども。
そうそう、蝙蝠がいろんな面で影響を受けたデイヴィッド・ホックニーにも、大竹氏は師事していたんですね。
こういう出会いのループがあるから、日々がオモシロくてたまらないわけです。

雑誌でもこぞって特集組まれてました。大竹の旬。
美術手帳
ユリイカ
アイデア
スタジオ・ボイス

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