Park side view-松坂屋本店レストラン街-
ミッドランドスクエアのオープンに伴う名駅エリア活況ブームに押されまくりだった栄エリア。ドコモの意味フメイな反撃広告じゃないけど、ぼちぼち水面下で巻き返しの動きが出てきている。というより、もう完全に開き直って差別化発想していった方がいいんじゃないの?一挙開発でなく、「ぼちぼち地域ぐるみで街づくり」は、向いてるよ。かつての広小路のにぎわいを思い出せ!路面は楽しい、「ウォーキング」「クルーズ」「ストロール」は活かせると思うんだけど。
で、まずはむやみに高層レストランに対抗せず、公園の緑でも眺めながらロハスな美食をのんびり愛でて、食べ歩いてみましょう。というコンセプトで、名古屋市中区・矢場町にある松坂屋本店が、17年ぶりに本館の9・10階レストラン街を全面リニューアル、5月30日にオープン。
日本の「食育」を提唱する、かつての人気TV番組『料理の鉄人』審査員としても知られる服部栄養専門学校校長の服部幸應氏が、10Fのプロデュースを手がけることになり、蝙蝠も直接お会いしてお話を伺った。そのインタビュー内容をベースに各媒体のプロモーション展開がされるとあり、蝙蝠の役目はとっても責任重大。
間近でご対面した服部先生は、柔和な面持ちはTVと同じだけれど、日本の食文化に対する考え方と視線は、真摯で厳しいお方でした。時間きっちりたっぷりお話いただけで、ほっと一安心。おいしいお菓子と珈琲、金のカトラリーが揺れる携帯ストラップ、ありがとうございました。
さて、肝心のレストラン街。目玉はなんと言っても10Fでしょう。特に個人的に注目しているのは、20世紀最高の料理人ジョエル・ロブションのレストラン。『ラ・ ターブル・ドゥ・ジョエル・ロブション』として、遂に名古屋初出店。蝙蝠がその料理哲学に魅せられ、著書や食材辞典を夜な夜なベッドで読みあさり、遂にはおひとりさまで恵比寿ガーデンプレイスまで足を運んでしまったという彼の「シンプルフレンチ」。贅肉のつきすぎてしまった美食という言葉の概念を、きれいさっぱりウォッシュ&リフレッシュしてくれる。
広尾に伝説を刻み、南麻布に復活させてからも「日本一予約の取れない店」として大評判、原田慎次シェフのリストランテ『アロマフレスカ』もオープン。その他も和の鉄人『中村孝明NAGOYA』の店だとか、松坂屋本店ならではの名古屋的バブリー香る名店が、小金持ちな名古屋嬢や有閑マダムを待ち構えています。
この大改装を加えて、松坂屋本店は本館・南館・北館と3館揃った百貨店としては名古屋初の大規模グルメスポットを、低迷する栄エリアに配したことになる。名駅が高層ビルなら、栄は面でゆったり勝負。夜景より、腹ごなしは公園での憩いだ、散策だ。これぞまさしく、「食べ歩き」?
「Park Side View Renaissance 名古屋の美食の歩き方が変わる」…変わるかどうかは、企業・各店の気合いの入れ方とサービス、企画次第でしょう。名ばかりに終わらぬ一流料理人のこだわり、名店の底力を赤味噌パワーに負けずに発揮してちょ。そして、松坂屋だけでなく、エリア全体でエキサイティングに仕掛けていく共同姿勢が生まれていかないと、名古屋の中心地は完全にウエストサイドに引っ張られていっちゃうよ。
杞憂はさておき、まずはどなたか蝙蝠をエスコートしてください。ガイドよろしくお供させていただきます♪
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