夏腹〜「開拓精神」。-札幌-
蝙蝠が食いしん坊という性質はもはや明確ですが、
あまり自らすすんで食べないものだってあるんです。
FRICTIONがこの夏、北海道で毎年開催される「ライジングサン・ロック・フェスティバル」に出演することが決まってすぐ、クライアントさんから「北海道行きませんか?」とのお誘いが。札幌市内のミニシアター「シアターキノ」と、日高にある家族経営で競走馬を生産する「道見牧場」の取材。これは渡りに舟ですね!ということで、一路北海道へ。
札幌の味と言えば、ラーメン、ジンギスカン、スープカレーと相場は決まっている!?…どれも若者万歳なメニューばかりです。ラーメンは、前の項でも紹介した通り。やはり、さっぱり鶏ダシ塩ラーメンを選択しちゃったアダルトな蝙蝠です。
一仕事終え、クライアントチームが嬉々として向かったのは、ジンギスカン。「あれ、あまり嬉しそうじゃないですね?」と顔色察知された通り、私の中で、あの甘辛ダレにどっすり漬かった羊肉は、「食べなくて良し」と一口でおさらばした代物のひとつだったのです。でも〜開拓の地に来て弱気は禁物。気を取り直し、導かれるままススキノの路地裏へ。
脱税するほどの人気店として有名になった「だるま」には、長蛇の列。が、私たちはその手前にある「羊次郎」へ直行。
ここで蝙蝠、
ジンギスカンに対する既成概念を大きく覆されました!
もっちり艶やかな薄紅色、たっぷりと肉厚できめ細かな肉質。新鮮であることは、写真をご覧いただいてもたしかであろう生ラムにうっとり。サッと炙って中がレア状態のまま、数種類のハーブ、スパイスを混ぜた岩塩で食べてみれば、舌にしつこくからまない脂のほどよい甘みが、じゅわぁっと溶け出す。臭みなど皆無です。スキンヘッドな大将&スタッフも、脳天ツヤツヤ、声もデカい。
現金に、ショルダー・ロース・ラムチョップをループし、脂でしっとりと焼けた野菜もモリモリ。人のラム刺しまで箸を伸ばし、きっちり舌に溶かしてしまいました。
ああ、北のフロンティア精神、我が体内に宿る!フェス疲れの体に喝入れられた、ススキノの夜。
勢いづいてか、近年カジュアルに人気の札幌スープカレーも、初トライ。こちらも蝙蝠の食指になかなか引っかからず、チェーン店が地元で話題になっても手を付けぬまま。
スカッと夏晴れの陽気に誘われ、大通公園に面したオーガニック・カフェ風の専門店「スパイスラボ」でランチ。
野菜が食べたかったこともあって、海草たっぷりのサラダに惹かれてレディスランチを選んでしまったあたり、スープカレーに対してあまり積極的でない蝙蝠の姿勢が伺えますね。
テーブルに並んだオイルやスパイスで辛みが調節でき、ライスも雑穀と細やかな気が利いています。スパイシーな薫りが、暑い日に爽やか。お味は予想の範囲内でした。ダイエット中にどうしてもカレーが食べたい!という人にはおススメかもしれません。え、それって蝙蝠のこと?
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