長寿箸。-古希祝い-
父が70歳を迎えた。
本来は数え年の昨年が古希祝いにあたるのだけれど、
夏に脳梗塞で倒れたこともあり、
その後の奇跡的な復活ぶりに喜ぶあまり
能天気な家族全員、すっかり忘れていた(笑)
母の還暦に続き、蝙蝠の提案で今回も子どもの頃からお世話になっている近所の写真館へ。
蝙蝠家では、カメラ目線で鯱ょこばって撮る例の家族写真ではなく、なるべく自然なスナップスタイルでお願いしているが、これが実に難しい。
7人全員が「いい顔」してるってことはあり得ないーだけに、そこが面白い。誰か毎回ブーたれる(笑)。
でもそんなこたいいのだ。
主役がいちばん“嬉しそう”ってことがポイントです。
家族と言えど、個性いろいろ、だれかが引いてだれかを立てて、なんとか円〜く納まる。そーいうもんです。・・・か?
母の還暦記念写真から8年。弟は10キロ近く減量し、蝙蝠は10キロ以上増量。妹は変わらず超美人。ちぇっ。つきあいの悪い嫁だわ(←小姑発言)
そんな彼女の「ハイカラさんブログ」も、ぜひぜひご一読くださいませ♪
撮影済んで祝宴の乾杯後、孫達手描きの大正琴と似顔絵入りのTシャツをプレゼント。
蝙蝠が贈ったのは…京都にある創業明和元年(1764年)箸専門店の老舗「市原平兵衞商店」の桑の木箸。
このお店は、今やすっかり蝙蝠御用達のお店。お客さん用に竹箸、お正月用に赤杉の利休箸、自分用には黒檀漆塗りの超高級箸(!)をつこてますのんえ。
お店の方がおっしゃるには、古来桑の木の根・茎・皮は、“桑根白皮”という血行促進・血液浄化の漢方薬として用いられ、ゆえに不老長寿・延命の木として、桑の木の器や箸は縁起の良いものとされてきたのだとか。
へーえ、父の作る大正琴にも昔から人気の高い「桑琴」があったけど、それを毎日作り続けてるってことは、ひょっとしてどえりゃあ長生きできるんじゃないの?
父の復調が、お医者さんもたまげるほど早かったのは、倒れた翌々日から大正琴をつま弾いていたおかげもあったとか。指の運動は脳の刺激に良いらしいですもんね。
皆さんも、「長寿祝い」におひとつ大正琴などいかがです?
なんちゃって。
お箸は毎日毎食使うもの。
健康を損ねるとまず、「箸が使えなくなる」。
普通にごはんが食べられない体調だったり、
自分の手で自由に扱えなくなったり。
お箸は、いのちに繋がる道具なのだ。
常にマイ箸携帯ってのも「エコ的」には大切でしょうが・・・
「エゴ的」には、まずはじぶんの家で使うお箸の大切さをちょこっと見つめなおしてみるのも、ええもんどっせ。
稀代の親不孝者・蝙蝠も、長年の罪ほろぼしに、父の長寿を祈願しつまっすぐ勢いよく天に伸びる青竹と秋の光を熱写。
太閤秀吉公とねね様のお寺・高台寺にて。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)