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2008/05/31

9時間のアラビアン・ブレイク。

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風薫る皐月。
甘い風に誘われ、飛んでイスタンブール♪

原油高好景気に支えられ、現在“世界で最高に羽振りの良いエアライン”と言われるエミレーツを初利用。
The PalmThe Worldと、庶民にはこの世のものとは思えぬ豪勢なリゾート開発など、華やかな話題満載のドバイ経由にて。

ドバイと言えば、一昨年に某旅行会社のキャンペーンポスターを手掛けた折り、あれこれ机上勉強に励んだ都市。興味津々でも、早朝5:30着・トランジット9時間では、残念ながら街に出るほどの余裕はありません。
それでもドバイ国際空港は24時間オープンの“眠らない空港”。どう過ごすかをあれこれ探求してみるのも、蝙蝠のお楽しみのひとつです。

機内でのお隣さんは、ドバイ駐在の某日本車メーカーの方。評判通りの充実した機内食とワインを楽しみつつ、現地リアル生活についていろいろとお聞きしちゃいました。
照明が落ちると、天井には星空が。アラビア〜ン、アンビエ〜ントなB.G.Mや砂漠をイメージしたインテリアで、おくつろぎフライト。

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空港内は、まるで休日のショッピングモールか、はたまた万国コスプレショーか。ターバン、サリー、チャドル、クーフィーヤ、イカール、ムスリマコートなどなど、ふだんあまり見慣れないスタイルが脇を往来。
特に視線を釘付けにされたのが、目の部分以外すっぽりと黒い布で被われたニカーブ姿のムスリム女性。
そもそもは女性的魅力が「社会の混乱や危機」=フィトナを招くと言われることから、全身を被う因習が根づいたわけですが、隠すことでエキゾチックな目元がかえって際立ち、神秘的エロティシズムで逆に殿方を惑わせてしまうのではないかしらん?なあんて、バビロンな蝙蝠は感じちゃったりして。

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吹き抜けの免税店フロアやゴールド煌めく専門ショップ、ポルシェやハーレー等の高級車〜1億円が当たる豪華宝くじなどは、とってもドバイ的ですね。
空港内の時計もすべてROLEXなのよ。
ちなみに、通貨はディルハム=AED/DHS。ユーロもドルも普通に使えます。

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さて、ファーストでもビジネスでもない、
庶民の9時間トランジットの過ごし方です。

まずは〈無料おやすみコース〉から。
1.ロビーの椅子やカーペットに直接ゴロ寝
ほんとに寝てるんです、皆さん多国籍ミックスで。
カーペットの砂漠地帯にみっちりずらーり。

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2.無料「クワイエット・ラウンジ」
ゲート23の横にあります。ガラス張りのフロアに足を伸ばせるラウンジチェアが並んでいて、靴を脱いで仮眠できます。席も取りやすいし、なかなか快適でした〜

3.エミレーツ航空利用トランジット4時間以上の乗客のみ、いつでも無料で飲食できるレストラン

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コレが大人気。ゲート18の向かい側のエントランスで搭乗券を提示すると、バイキング式の朝食やスナック、ソフトドリンクがアルコール以外はすべてフリーに。
おなかは空いてないけど、ちょいと1stブレイク。スタッフのサービスは、無料だけあって微妙…。

その他にも無料のインターネット・スタンドや、なんと、お祈り用のモスクまであります。

お次は〈有料おくつろぎコース〉。
1.Dubai International Hotel
出発ロビーの真ん中に、時間単位で利用できるホテルも完備。といっても、結構満室状態ですが。
ジムのみ・シャワーのみの利用も可能なので、長時間フライトの疲れをリフレッシュできそうですね。

2.レストラン/カフェ/パブ/ファーストフード
タイ料理やアイルランド系パブが人気。マクドナルドにはアラブ系のメニューも。

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3.有料ラウンジ「メルハバ」
ゲート25の近くに、24$払えば4時間出入り自由・荷物も預かってくれる安全で快適なラウンジがあります。

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革張りソファーやカフェスペース、プリンタも使えるインターネット・コーナー、新聞・雑誌・TV、お酒もフリーのブッフェを自由に楽しめちゃう。
アラブ系のスナックや料理、フルーツ、スイーツ、サンドイッチやパンも、それぞれ5種類以上は用意されていて、かなりのバラエティ。コーヒーもエスプレッソ、ブレンド、カプチーノ、ウインナーetc.と、お好みで。
朝食からランチへ、メニューもちゃんと変わるし、スパイスが香り高く効いていて、どれもちゃんとおいしい!アラブ料理、蝙蝠はかなり好きかもしれません。

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出発便の搭乗手続きの時間もモニターチェックできるし、スタッフがわざわざ知らせに来てくれるなど、至れり尽くせり。
「有料」分のサービスはしっかり、無料以上のお得感・満足感があるんじゃないかしら。

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あっという間に9時間を満喫消化。乾杯用のワインとモスク用のパシュミナを買い込んで、余裕でイスタンブールへと飛び立った蝙蝠でした♪

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2008/05/19

向田邦子の世界。

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媚びや卑屈さなど微塵もない、あっけらかんとしながら機微に長けたところに、若い頃から惹かれていました。女性特有のウェット感はなく、男性には真似できないウィットにあふれていて。潔いけれど、男性的なわけじゃあないんですね。女傑というよりは、ずっと女学生みたいな“おきゃん”さとみずみずしさがあるかんじ。

ご存知『時間ですよ』『寺内貫太郎一家』や『阿修羅のごとく』『あ・うん』などの脚本家、エッセイスト、小説家。1981年の飛行機事故による急逝の報は、まだかろうじて文筆業に憧れていた高校生の蝙蝠すら「惜しい」と感じた訃報でした。

原稿を片っ端から上げて、ホッとひと息。今週末からのイスタンブール行きに備えて、10年更新したパスポートの受け取りに行った帰り、高島屋にて開催中の「向田邦子の世界展」の初日へ。

展覧会のキャッチコピーは、
<時代が変わっても、彼女はモダンの真ん中にいる>
彼女の趣向をテーマにした展覧会においての“モダン”という表現が、どこか薄っぺらく感じるのは、たぶん的を射てないからでしょう。「もっといいコピーがあるだろうになあ」と少し残念に思いながら、思ったより大規模な会場に足を踏み入れた。途端、コメントパネルの前でまたも首をひねってしまいました。
なぜに、“サトエリ”。
しかも、とっても中途半端な絡み具合なのね。どういう経緯での抱き合わせ企画だったのかしらん。
そういう疑問はひとまずスルーして、
「向田邦子の世界」にどっぷり浸りに歩を進める。

展示内容はミーハー感たっぷり、それはそれで存分に楽しめる内容でした。
ジェンセンの水着やボッテガ・ヴェネタの小ぶりのバッグをセレクトするあたり、ほんとに先駆けたセンスの光る人だったことが窺えます。
仕事、ファッション、器や美術の趣味、そして友人たちと猫の存在。「残り物ありもの」でつくる、酒の、ごはんの、もてなしのための料理。豆皿や青磁の双魚の器コレクションは、蝙蝠の一番だいじ器と共通していて、嬉しくなってしまいました。

そして、極めつけは父との関係。
「でてけ」「でていく」というやりとりは、ハタチの春の蝙蝠と父とのやりとりと同じ。当時彼女は30歳で、東京オリンピックの年だったという。奇しくも蝙蝠はその年の夏に生まれたのでした。
海苔巻きの端っこが好きなのも同じ。父との海苔巻バトルのエッセイは、文字を追っているだけでドラマを見ているよう。

森繁久彌からの便りにはぶっ飛ばされますよ、皆さん。

彼女の御用達「うまいもの」も会場にて販売。
展示品にもあった「う」の引き出しに詰まっていた、うまいものコレクション。後ろ髪を引かれつも、『向田邦子 暮らしの楽しみ』という本だけ購入。暮らしの手帖が出している『すてきなあなたに』シリーズ、ジョエル・ロビションの『食材辞典』、伊丹十三の『ヨーロッパ退屈日記』、小沢昭一の『私は河原乞食・考』(番外)、ピーター・メイルの『南仏プロヴァンスの12ヶ月』、『ハリーズ・バー』などとともに、蝙蝠の枕元バイブルに追加です。

展示に触発されて、以前読了した『眠る盃』を引っ張り出して、これを今週のドバイでの9時間トランジットのお供に連れて行くことにしました。

それにしても、池波正太郎や向田邦子など、食べ物や酒のある風景を描くのが巧みな作家に、蝙蝠、なぜにこうも弱いのか。開高健や白州一家とはまた違う、なんとなく素顔のおいしさが体と心に染み入ってくるのですよね。
それにしても…自分が歳を重ねるごとに、グルメではなく食いしん坊カミングアウトも度を超しつつあることに、つくづく苦笑い。

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2008/05/04

胡桃オイルとフラワーソルト。

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フランスのルブラン社が3代に渡って作り続けている、クルミのオイル「Huile de Noix」
Cafe Dufiでコレを使ったサラダがあまりにおいしかったので、「買っといて!」と2本もおねだりしちゃったのでした。

生産量が限られている高価なオイル、でも開封後は早めに使い切るべしとされているため、500ml瓶を、あちこちのお宅に小瓶分けでお嫁入り。岩塩ガリガリ挽いて、ライ麦粉の多いパン・ド・セーグル(小麦粉多めはパン・「オ」・セーグル)やカンパーニュなどに、たっぷ〜り浸してお楽しみください。

サラダや魚介料理にも合うので、夏に向けてエスニックにも使えそうなフラワーソルト〈Splash〉をコーディネート。
名前も夏らしいでしょ?
別名「人魚が作った塩」。…職人さんだったのね?
コーンフラワーやマリーゴールドなどのお花に、コリアンダーやレモングラス等のハーブ&スパイス、海苔とアオサのmixは、まさに「from the garden of the sea」って感じのフレイバー。
シーフードマリネやフォー、ヴィシソワーズなど冷製スープにもよく合います。

ナッツオイルにめざめたのは、クイーンアリス石鍋シェフプロデュースの「BOBOS」で食べたオリジナル野菜釜
有機野菜にオリーヴオイルをかけ、500℃もの高温のピザ窯で蒸し焼き。岩塩と一緒に、好みでヘーゼルナッツ・オイルを少し。これがとっても香ばしくて、おいしかったのです。

こうしたナッツオイルでパンを焼いたら、しっとりコクがあっておいしそうですね。
だれか試してくださらないかしらん?

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