イスタンブルー日和。-ブルーモスク-
専門家でもとりたててマニアでもないけれど、
何を見るのが好きって、「建築」。
旅先でもカメラを向けていていちばん楽しい。
数字にもう少し強かったら、
建築家になりたかったかもしれない…。
嘘です。
今回の出会いは、運命的。
それまでたいして興味を持っていたわけじゃない。
でもイスタンブルでは真っ先に訪れたかった場所。
「本物」が目に飛び込んできた瞬間、
思わず蝙蝠の唇が開いて、魂が、飛び出した。
「好き。とっても好き」
ひと言で言うなら、まさしく“優美”そのもの。
品が高く、おおらかで、厳かで、慎み深い。
そんないろんな言葉さえ、たぶんいらない。
ひとを圧倒するのではなくて、
ただ寡黙に大きな羽で包み込む慈愛に満ちていて。
「こんな女(ひと)になりたい」
と思わせてくれた建築は初めて。
外国人から「ブルーモスク」と呼ばれる所以は、ドーム内の壁や柱に使われている21,000枚の美しいブルーのイズニック・タイルから。エチオピアから贈られた聖なる緑の絨毯にて、聖なる地メッカに向かって日々祈りを捧げるムスリムの人々。
スルタン・アフメット1世により1609年から1616年の7年の歳月をかけて建造された、世界で唯一6本のミナレット(尖塔)を持つモスク。
ドーム内を撮ってみると、なぜかヒンドゥーで「夢を叶える」と言われる象の顔を持つガネーシャの顔が現れた。イスラムですのに。…と思っていたら、この中央ドームと4個の半ドームをささえている4本の大きな柱は、“象の足”と呼ばれていると後々知った。顔じゃあなかったけど、ちょっと嬉しい。
ブルーモスクの正式名称は
Sultan Ahmet Camii
【スルタン・アフメット・ジャミィ】
憧れの人の憧れの地に自分が立つことの喜びに
懺悔の値打ちもない蝙蝠の魂が、うち震えた。
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コメント
元気?
久し振りにまーみちゃんのブログをのぞいたら海外に行ってんのね・・・。
投稿: chiezoh | 2008/06/03 11:29