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2008/08/25

帝国ホテルで朝食を。-吉兆-

夏が、終わる。
5、6月と海を越えたり、新幹線を乗り継いだり、
早めのバカンスを楽しんだせいか、
蝉時雨がピークに達する頃には
すっかり心は夏枯れに。

お盆ラッシュを避けて、2週続きで神戸・大阪、
夏休みはこぢんまりと?「帝国ホテル 大阪」に潜伏。

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2008春、15〜18階までの4フロアが「リニューアルフロア」として一新。今回は、そのオープン記念の会員限定プランでダブルルーム泊。

十年ぶりぐらいだろか。
前に来たのはたしか、夜更けだった。
時間の決められていないお迎えを待つ間、
その落ち着かない気持ちを緩めてくれたのが
「オールドインペリアル・バー」での一杯。
キャプテン・モルガンと言う、バニラスパイスとトロピカルフレーバーが香るプエルト リコ産のプレミアム・ゴールドラム。合わせてもらったシガーは何だったか。甘めの、たぶんロメオYジュリエッタ。少し感傷的、でも官能的な印象が鼻腔の奥に、いまも微かに残っている。

エントランスのアロマ・サービスなど、さりげない出迎えが女性には嬉しいもの。

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どこかせつなさを纏った宵越さぬ関係。
人魚姫の物語で目覚めた、儚いエロティシズム。
雨に濡れた窓ガラス越しの街景。
架空の追憶がちらちらと滲む、大阪インペリアル。

今回も、そう言えば。
猛暑日の昼下がりから夕刻まで、
思うままに過ごしてふと窓の外を見やったら。
大阪の街中が洗い流されてしまいそうな大雨、
長く激しく終わりがないようなスコールだった。
その雨の向こうへ、今回はお見送りする側に。

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すっかり洗い流された翌朝は、
いつものモーニングコールでゆっくりと目覚めて
眼下に流れる大川の清々しい風景を見下ろしつつ、
「吉兆」で朝粥の和定食。
おだしが甘露この上なく、どの素材も舌に綺麗。
この朝ごはんは日本の最上級の文化のひとつ。
これぞまさしく皇帝級の朝食ですよ。

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2008/08/17

野菜上手。-野菜の便利帳たち-

夕涼みに出かけた本屋の平場。
ごった返す人混みの中、くんくんくんくん。
嗅ぎつけた先の新刊コーナーにあったのは、
『からだにおいしい-野菜の便利帳』

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野菜図鑑というよりは、野菜料理のための素材手帖。
ツボどころをしっかり押さえてて、とにかく見やすい。
今時ネットで簡単に調べられるけど、
ちょっと間にパラパラと何度もページを繰っているうち、
自然にカラダに入っていくところがいい。
食べるのと同じ。
毎日、欠かさず、ちょっとずつ。

先に買ったこの本もそんな一冊。
『「築地御厨」直伝野菜の選び方、扱い方』
こちらは野菜のエッセイを読むよう。

目からウロコの野菜使いに目覚めたのは、
この雑誌の第1号特集でした。
「家庭画報デリシャス VOL.1」
平松洋子さんの野菜料理に一目惚れ。
ほぼ日刊イトイ新聞-編集者は知っている


野菜は進化している。
飲食産業でも家庭であっても、
常に新たな種類に光が当てられ、定番化される。
変化し続ける素材の質に応じて
ジャストミートな扱い方さえできれば、
シンプルで滋味に溢れた「素飯」になるはず。

蝙蝠の永遠なる枕元バイブル
『ロビュションの食材事典—四季を彩る52の食材と料理』
この色褪せないクオリティを、自分の基礎に、糧に。
そう拝みながら眠りに落ちる日々。

蝙蝠のリンクの輪も、下記を追加。

いつかのための、こんな毎日。
○ばーさんがじーさんに作る食卓

料理、写真、デザインの秀逸コラボレーション。
○kusudama レシピ

そんなのばっかり見ていたら、
野菜の味がたっぷり欲しくなって。
野菜だけのスープに皮付きベーコンを足して、
仕上げに酢橘をギュッ。これで夏仕様のポトフに。
メゾンカイザーのドライトマトとバジルのパンを添えて。
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2008/08/15

暑気払い。-盛夏ブランチ-

蝉の声が音量ピークに達する真夏noon。
エアコンの効きも悪くなるし、
いっそ何度でも水浴びするのが最善策。

「暑い日のブランチはやっぱりコレ!」第1弾は、
スペインの赤い冷製スープ“ガスパチョ”。
トマトや夏野菜、オリーブオイルの太陽の味に、
ビネガーの酸味がシャキッと。ほろ苦さがおいしい。

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毎年お試しする中の今年のおすすめは
スペイン・Anko社の瓶詰めガスパチョスープ。
マイルドなタイプなので好みでオイルやビネガーを足したり、海老のカクテルソース代わりなど、シーフード・サラダのドレッシングに使ってもコクがあって美味しい!

名古屋ではDEAN&DELUCAで購入できます。
自家製のレシピも教えてもらったので、
蝙蝠オリジナルにもトライしてみます!

さて、赤いメニューのお次は白いメニュー。
とくれば、ヴィシソワーズ…ではありません。
第2弾は、やっぱり「素麺」。

ツヤツヤ、コシあり!にシャキッと仕上げるために、氷の用意はたっぷりめに。
茄子は色よく蒸して冷やしておき、茗荷、細葱、生姜を刻む。ここに炒りごまや豚味噌、紫蘇、柚子胡椒などをプラスしてもいいけれど、休日でもないひとりぶんのお昼なら、これで十分。おダシは焼アゴベースです。
満願寺唐辛子とピリ辛ツナの炒め煮を山盛り。

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素麺は作ってる間が本当に「暑い」!
それだけに、キリッと冷えた麺を啜れば至福の涼感。体全体がスッキリしてくる。茄子で体を冷やした分、薬味で代謝を上げるので、エアコン冷えの体にもちょうどいい感じ。
名古屋コーチンで澄んだダシを取った温かいにゅうめんは、アオサを添えてお酒の後にどうぞ。


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暑気払い。-初夏編・建仁寺-

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お盆休みもそろそろUターン。
立秋過ぎれば暑さの質感も変わってくる。
残暑は発散できず体にこもるからより堪える。
8月16日京都の五山送り火に向けて、
夏を惜しみながら、暑気払い。

梅雨時に立ち寄った、久しぶりの建仁寺
蝙蝠のデザイン心を隅々まで洗い、磨き上げてくれる
伝統とモダンを繋ぐ日本最古のZEN宇宙。

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まず本坊で出迎えてくれたのが、
国宝 「風神雷神図屏風」
俵屋宗達(桃山〜江戸初期)晩年の最高傑作と言われ、
ふだんは京都国立博物館(東山区)に寄託しているが、
運良く10年ぶりのお里帰り中。

ケースの中でも博物館照明のもとでもなく、
すぐに触れられる距離で拝観できる贅沢さ。
これでもか!のギンギンキラリンとは違い、
陰影にようやく浮き立つ金箔の奥ゆかしい輝きに
日本にしかない侘びと荘厳の美を感じる。

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○△□乃庭 これはもう、近未来の宇宙画でしょ。

和柄アロハでおなじみ?ツイン・ドラゴンズ「双龍図」は、
畳108畳分、縦11.4×横15.7メートル。
スケール、素材すべてにこだわり抜いた小泉淳作画伯が、
平成14年に創建800年を記念して描いた壮大な作品。
■インタビュー「龍を描く」

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お堂の薄暗闇に浮かび上がる天井画は、龍がざあっと舞い降りて来て攫われてしまいそうな迫力が!

さて、お庭で涼んでおなかもペコペコ。
一見さん大歓迎ムードの最近の花見小路、
結局メニューの写真も何も掲げていない
「祇をん 川富味」へ。
創業は28年と若い。フード産業で注目を集める際コーポレーションによる京料理のお店。

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白木のカウンターに箱庭、切子の照明シェード。
すっきりと気持ちのいいしつらいで、汗もひく。
「お昼ごはん膳」1,800円
たっぷりの九条ねぎの緑が嬉しい鰹のたたきと、
つるんつるんの舌ざわりの出し巻き、水茄子など
初夏のはしりの味に梅雨を忘れるひととき。

ごはんのてっぺんに、ちょこんと
釜炊きのおこげをのっけてあるとこが心憎いね。

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