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2009/09/15

大ナゴヤ大学開校日。

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久々に朝からどさどさと雨が降りしきる土曜日。

今年のはじめ。先に話題を呼んでいた東京のシブヤ大学に興味を持って調べていたら、、、名古屋にもこの秋開校することを知った。蝙蝠のエコロケーションにダイレクトに引っかかる内容!と、独り説明会に突入したのが今年の3月。いよいよ9月12日(土)に「大ナゴヤ大学」開校式を迎えました!

蝙蝠も末席価格の寄付金を納め、サポーターとして登録。といっても、その後特に具体的にお手伝いしたわけでもなく・・・にもかかわらず、開校式&祝賀会のお誘いが、学長の加藤シンヤスさん自ら蝙蝠の携帯に!
ひとりひとりにきっとお電話してくださってたんですね。開校直前の最も忙しい時期に・・・
シンヤスさん、初めてお会いした時から、綺麗な水の中に光るラムネ玉のようなひと!この人が学長なのが、大ナゴヤ大学のうれしいとこです。

開校式と言っても、、【街がキャンパス】・【誰もが先生・生徒になれる】ということを実際に行い、ナゴヤの魅力を発見することをテーマとした大学なので、市内ナンカショかでの記念授業を開催して展開するというもの。
パーティー参加だけじゃなく、何かちょこっとでもお手伝いできないかなーと思っていたら、蝙蝠がコラム当番を務める、西区円頓寺商店街界隈を中心とした情報誌「ポゥ」発行人・久路里まり嬢が、開校記念授業の先生になってるではないですかぁ!

蝙蝠も急遽レポーターとして、ゴーインにくっついてっちゃったのでした♪・・・別に、「はね海老」での日替りランチに釣られたわけじゃあありまっせん。
早速かんたんレポートを「ポゥblog」にアップアップ。よそさまのブログ投稿は迅速が肝心(笑)。
ぜひともこちら「あるく下町情報誌 ポゥの縁側日記」をご覧あれ♪

Dn15

集合は蝙蝠御用達の下駄屋さん「野田仙」にて。
直前まで、どっさり豪雨だったにもかかわらず、町歩きの際はかろうじて傘無しで歩ける程度に。
蝙蝠傘いらずな晴れ蝙蝠のパワー発揮!?と思いきや、ラストの四間道(しけみち)コースで電池切れ。。。
まりちゃん、頼りない幼なじみでごめんよ。。。

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以前、北国街道・木之本の鯖寿司にぞっこんになり、まりちゃんを通じて〆鯖づくりを教わった「よしの寿司」の若大将が、ランチ後店先でミニ魚市をひろげてました。それこそ大将も、先生になれるじゃん!

どしゃどしゃ降りの中、皆さんおつかれさまでした。
開校式会場となった「ほとりす なごや納屋橋」。実は蝙蝠のクライアントさんがプロデュース。名古屋の街を元気にする頼もしいブレーンが、蝙蝠のまわりにはいっぱいです!

さぁてさて、この大ナゴヤ大学。
サポーターも学生も、用務員さんも、そして一芸に長けた先生も熱烈大募集!です。実はこっそり、「蝙蝠推薦リスト」を作成中。「我こそは!」と言う方は、蝙蝠にそっと耳打ちを。

Dn14

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2009/09/14

菩提樹でリュージュを。-その2-

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厳か。けれど、重々しい翳りはなく。
彼のたおやかな物腰ややわらかな声色が
此処の空気とふくよかに調和しているのだ。

映画『おくりびと』では、
納棺師のその所作に皆息を飲んだという。
彼がオルゴールを手に取り、螺子を巻き、蓋を開いて
菩提樹のティーテーブルにそうっと置く様子は、
あたかもソムリエかオルゴールに仕えるバトラーのよう。
あるいは…

亡きマダムの愛器「Ibachイバッハ」のピアノの屋根を上げ、
響板の隙間に瀟洒な象嵌を施したオルゴールを納める様子に
「菩提樹のおくりびと」と、心の中でひとりごちてしまった。

実際、ムク材の72弁REUGEオルゴールが、
菩提樹の中にいくつもいくつも並べられ、
黄金色のシリンダーが微かに光沢を放つ風情は、
マダムの御霊を送る精霊流しの灯のようでもあった。

H氏の真摯かつ彼女への深い敬意のこもったあいさつや
詳細なレクチャー、精巧なオートマタで参加者を魅了した
シンギングバードなどREUGEオルゴールの多彩な音色。
まるで目の前で人が演奏しているかのような
とても機械が奏でているとは思えない魂のこもった音楽。
聴けば聴くほど、心がリラックスして優雅に和んでいく。

貴族の間だけで楽しまれてきた芸術音楽が、
オルゴールの進化によって、庶民にも身近なものに。
そうした歴史的エピソードすらも、
彼女の思想や求めていた世界にすべて通じていく。

大衆的なロマ音楽楽を芸術音楽の域にまで高めた
ヨハネス・ブラームス編曲の「ハンガリー舞曲」は。
彼女曰くカフェや酒場などでよく演奏されるとか。
彼女の全身から繰り出される軽快なメロディが
蝙蝠の耳奥で鮮やかに息を吹き返し、
オルゴールの音色と楽し気に重なって、
不思議なコラポレーションDUOを体感した。

彼女がはじめてこのオルゴールを手にした時に思いつき、
飛び上がりそうなほど興奮して、イタズラっぽい笑顔で、
「きっと貴女もお気に召してくれるはずよ!」と話してくれた
その“特別な発見”とは・・・

それが、ピアノの響板の隙間にオルゴールを置き、
屋根(蓋)を開けたまま、あるいは閉じて聴くという方法。

楽器はそのボディに響かせて音を出すものであり、
オルゴールも箱や置く台と共鳴して音を奏でるもの。
ピアノ内部に納められたオルゴールは、ピアノ全体を共鳴体としてまるでそのルーツ(教会の鐘=カリヨン)を思い出したかのように、奥深く荘厳な音色に変化して、聴く者を祈りに導いていく。

薔薇が施された「Callista」というオルゴールには、
かの3人の女性作曲家達の曲目が収められていた。

川辺にて:ファニー・メンデルスゾーン
アレグロ・ノン・トロッポ:クララ・シューマン
父の庭:アルマ・マーラー
※蝙蝠セレクトの各リンク先もけっこうイケます。

やすらかな時を 忘れ得ぬ時を
一緒に過ごした時を
繰り返し繰り返し 螺子を巻きつづける
生きている限り その役は終わらない

Rb2

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2009/09/09

菩提樹でリュージュを。-その1-

夏と秋とがフュージョン、それともコンフュージョン?

8月最後の日曜日は、
この夏急逝した菩提樹Cafeマダムの忌明け翌日。
スイス・オルゴール「REUGE」をフィーチャーした
“女たちの19世紀クラシック”コンサートの日だった。

Rewge1

1年前、「REUGE」社の国内唯一である正規販売代理店とお仕事で関わりをいただき、その担当者のH氏に長久手の芸術館「菩提樹」を熱烈にお薦めしたのが、この出会いが実を結ぶきっかけに。オルゴールの楽曲リストには、19世紀の音楽やオペラなどが多いものだけれど、特に「REUGE」の選曲の多彩さは白眉。きっと故・菩提樹マダムも興味を示されるに違いない。なによりも菩提樹と言う比類ない“芸術館”と、マダムという素晴らしい“芸術案内人”の存在をH氏に知っていただきたくて。蝙蝠、まだH氏とも2度目だったにもかかわらず、菩提樹についてとにかく夢中でお話ししたのをおぼえている。

間もなく彼は菩提樹に足を運んでくださり、マダムと意気投合して2時間以上も過ごされたとか。彼女からも、オルゴールの楽曲リストや音色、その歴史の深さに感銘した様子が、蝙蝠の元にメールで、お電話で寄せられた。

ミツバチならぬ蝙蝠の縁結び、
いつか何らかの形で実を結ぶといいな。

そーんな風に思っていたから、この初の企画が立ち上がり、彼女からコンサートの趣向についてなどご相談いただいた時も嬉しくて嬉しくて、その日が来るのを本当に指折り数えていた。

マダムの思いついた企画はやはり、彼女ならではの見識とセンスに溢れた内容。世界的作曲家達の陰で活躍した女性作曲家たちにスポットを当て、彼女たちの楽曲がプログラムされたオルゴールの音色のみならず、いかにも女性らしい優雅な旋律をマダム自身もピアノで奏でるという趣向だった。
折しも、8月の終わりから始まる映画『クララ・シューマン』の公開にも併せたタイムリーな企画だっただけに、彼女の巧みな案内で実現することが不可能になってしまったことは、本当に残念。。。

でも、この日はH氏が「せめてコンサート企画のかわりに」と、REUGEオルゴールをいくつもご用意され、オルゴールの歴史やさまざまな興味深いエピソードなどとともに紹介してくださることに。ビジネスを超えたこうした自然な想いの繋がりが生まれたことを、心から嬉しく思う。

亡くなる直前にマダム自身より菩提樹メンバーに送付されたラストメールから、一部抜粋して下記にご紹介します。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
◆リュージュ・オルゴール コンサート
 「オルゴールが奏でる19世紀ロマン派」  
2009年8月30日(日) pm2:00開演 
レクチャー&ピアノ演奏:大島 千佳  
オルゴール演奏曲目:
クララ・シューマン、ファニー・メンデルスゾーン、アルマ・マーラー
ブラームス、ショパン他の音楽
ピアノ演奏曲目:オルゴールに使用された音楽の原曲
関連する音楽作品

幸運にも19世紀半ばに創業したスイスの高級オルゴール・メーカー、リュージュ社のオルゴール輸入代理店から大変貴重なオルゴールを何台かお借りすることができることとなりました。その代理店はスイス・リュージュ社の国内総代理店をつとめ、京都嵐山オルゴール博物館も運営されています。

かつてヨーロッパの貴族らが愛用した高級オルゴールは、最高の職人の技が生み出した芸術品といえます。手作業で膨大な数のピンを埋め込んだシリンダーがゆっくり回転すると、きらきら宝石のように輝き、その美しさに息を呑みます。またシリンダーが収められている木製の箱は、シンプルなものから象嵌細工をほどこした高級家具仕様のものもあります。

曲目はオルゴールが大変愛好された時代の18世紀から19世紀のクラシック音楽が中心となっています。一般的にはクラシックの作曲家といえば男性を思い浮かべるかと思いますが、19世紀には女性の才能ある音楽家もいました。しかし、時代的に女性が前面に出ることが難しかったため、歴史の中に埋もれていましたが近年こうした作曲家の作品が再評価されています。その中でも最も良く知られているのはロベルト・シューマンの妻であり、ピアニストとしても作曲家としても才能に恵まれたクララ・シューマン。他に、今年生誕200年を迎えたフェリックス・メンデルスゾーンの姉ファニー・メンデルスゾーンや、グスタフ・マーラーの妻だったアルマ・マーラーなどがいます。リュージュ・オルゴールにはこうした女性作曲家の作品が選曲されているものがあり、ヨーロッパの文化の成熟度を感じさせます。

この度の菩提樹でのオルゴール・コンサートは、こうした女性作曲家と彼女たちを取り巻く男性たちの音楽作品をオルゴールとピアノの演奏でお楽しみ頂くという凝った企画です。今年が生誕190年に当たるクララ・シューマンにつきましては、この夏映画も公開されます。併せてご覧頂くと、より19世紀ヨーロッパが、当時の女性の生き様が感じられることと思います。

菩提樹では8月よりピアノ誕生300年記念企画のレクチャー・シリーズも始まりますが、19世紀のピアノの発達史とオルゴールの発達史には重なる点も多くあります。19世紀のヨーロッパの文化史の知識を深める良い機会になるでしょう。

今年2月ウィーン菓子お茶会でリュージュのオルゴールが紹介された時の様子はこちら

オルゴールや自動演奏楽器について

映画「クララ・シューマン」のオフィシャルサイト
(名古屋では8月下旬より公開中)

Reuge1

この日のレポートはまた後ほど。

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