あっという間に師走を迎えてしまいました。
「神様そりゃないよ」という出来事が続くせいか、
クリスマスという言葉が、
今年はとても遠くに聞こえる蝙蝠です。
それでも、ぽっと気持ちの中に明るい灯が。
長久手の芸術館cafe菩提樹で、
今年もクリスマスコンサートが開かれます。
あるじを亡くして秋以降扉を閉じていたけれど、
この場とマダムの思いを継ぐ方たちが心ひとつに
再出発に尽力し、このクリスマス恒例コンサートを
「始まりの一歩」として企画してくれました!

蝙蝠も昨年は子どもたちに混じって、
マダムのピアノと歌で綴られる音楽物語
「ヘンゼルとグレーテル」を観劇。
とても3人で構成してるとは思えないほどの見応え!
そして、耳に楽しく心地いい音楽絵巻の世界でした。
今年はマダムの盟友横田真規子さん(vln)を迎え、
むすめ歌舞伎でもご活躍の歌姫みやちともこさんと
表情多彩にヘンゼルから魔法使いまで歌い演じ分ける
木下里美さんが中心となり、
自分たちで構成し直しての開催。
マダムの遺志を継ぎたいという思いひとつに、
子どもたちの笑顔を支えに、
さぞかし苦心もされたかと思います。。。
さあ、今年も子どもたちはもちろん、
みんなが楽しみに菩提樹の扉の内へと集います!
そうそう、この菩提樹のクリスマスの見所は
マダム秘蔵のオーナメントが愛らしく揺れる
天窓にも届きそうなツリー。
蝙蝠、昨年はマダムとrikoneko姉さんとともに
飾り付けをお手伝いさせてもらったっけ。
去年のクリスマスツリーの様子はこちら
■芸術館「菩提樹」のクリスマス。-ツリー-
■芸術館「菩提樹」のクリスマス。-オーナメント-
てっぺんに星をつけてくれたマダムの元気な姿が蘇ります。
今年はみんなの心のてっぺんに、星をつけてまわってくれてるんじゃないかな。。
昨年の今頃はマダムと、米国初の黒人大統領誕生に沸き、ふたりともオバマ大統領関連の書籍を読んでは語り合っていたけれど。
残念なことに、このクリスマスシーズンを目前にオバマ大統領は、アフガニスタンへの約3万人もの増派を承認。この戦いはもはや誰のためのものでもなく、破壊、破滅を渦のように巻き込んで、人々の生活を根こそぎ蝕み続けるだけのものでしかない。
祈りは届くことなく、一度も心穏やかに過ごすクリスマスを知ることなく、家族を失い、大人になる前に天に召されていく子どもたち。同じニュースの中、NYロックフェラーセンターのツリーの灯を見上げる子どもたちは、いつか彼らのことを思い浮かべて祈ってくれるだろうか。
クリスマスに世界を思うマダムの心。
蝙蝠も胸に灯して祈ります。
