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2010/08/31

育ててくれたひと。

Kl1

まだもう一息仕事をしなくてはいけないのだけど。
あまりに時が早く動きすぎて
大切なことや大切な人とのことが
びゅんびゅん後ろに遠のいていくのに寂しくなった。

お盆は仕事しながら思いがけず体調を崩したけれど、
明けて少し遅めのバカンスへ。
そのほんの数日間に
埼玉の所沢に住む父方の叔父が亡くなった。

都内で長く企業新聞の編集記者として務めあげ、
その後はオフィス家具専門誌の編集長、監修など
リタイアまで都内の出版業界で活躍した。
その傍ら、小説家として別名で何作かの小説も書き続け、
奄美出身の祖母の生涯を描いた作品も自費出版だったが上梓した。
長きにわたり、作家の故・藤沢周平氏と親交もあったと聞く。
リタイア後は所沢市の童謡「ぼくらのまち」もリリース。

愛とロマンと開拓心に溢れた、
信心深き純潔文学おじさんだった。

私は子供の頃から読書と絵を描くのが大好きで
この「東京のおじさん」が誕生日に選んでくれる本や原稿用紙のおかげで、
いくつも賞をもらったりした。
フーテンPUNKながら私が今の仕事に「かじり就く」に至ったのは、
この叔父あらばこそ。
取材で上京したり法事で会う度、親よりも喜んで応援してくれた。

70も半ばを過ぎ、この数年は具合がよろしくなかったようだ。
とはいえ所沢まで会いに行く機会も持たぬまま、
バカンス帰国するなり、最初にこの訃報を聞くことに。

患った顔は見たことがない。
だから、
唄と、お酒と、文学をこよなく愛した
大きな笑い声のおじさんのまま、私の中に生きたまま。
たぶんいつもどこにいても
大きな体で私を背中から包みこんで筆を支えてくれるよう

私もまだまだ幾踏ん張りか、しなかんなあ、と。
初めてお尻を叩かれた気がします。

ちなみにおじさんと呼んだことは一度も無し。
亮兄ちゃん、グレイト。
こんな叔父でした

「小説家を断念したものの、夢をあきらめず、遂に所沢の童謡を作り上げた作詞家のお話」

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