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2013/08/18

南相馬の夏、風立ちぬ。

ただ、ただ、

なにもない、ほんとにほんとに、なんにもない

だれもいない、ほんとにほんとに、だれもいない

ただただ、

うちよせる白波と、あるけば足跡のみを残す白砂と

そしてすべて失われた跡に、葉を伸ばしひろがる叢

それだけが、動き、ひたすら生きているものとして

ただただ、

潮風と陽射しに乾ききったわたしの目玉に映るのみ

 

ただただ、わたしひとりが、そこに立ち、

ただただ、ひろがる夏空の下

ただただ、掌を合わせるのみ

こころは「空」でありました。

 

色即是空 空即是色 受想行識

 

黒い爪痕は忘れ去られ

眼に見えないものを

呼吸しつづける現実

ただただそれだけが

わたしの胸に刻まれた

 

なんにもない でも そこにある

 

南相馬の海辺にて 2013.8.16



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